2022年度の大阪医科薬科大学の研究グループの研究調査データによると、
65歳以上の高齢者のハキム病の有病率は、1.6%(パーセントです)程度です。
そしてハキム病は、脳脊髄液の循環障害によって引き起こされる病気です。
一般的に高齢者に多く見られる病気の1種です。
脳脊髄液の流れが悪くなったり、脳室内に過剰に溜まる事によって、
歩行障害、認知症、尿失禁などの症状を引き起こします。
さらにアルツハイマー型認知症(脳の神経細胞が減少して、脳が萎縮していく事で
記憶力や判断力が低下する病気です)によく似ているので、症状や問診だけでは、
専門の医師でも認知症やハキム病を区別する事が困難です。
しかし、ハキム病の初期段階の症状は、歩行障害が多いです。
つまり、医師の判断次第で加齢による認知症として思い込む人が多いのが現状です。
特に異変に気づいても、単なる老化現象として放置される場合も多いです。
病気の兆候を見逃さないため、症状を知ることが大切だ。