2024年、感染力が強い麻疹の患者が日本で20人確認されています。
基本的に麻疹は、幼少期に引き起こるイメージがある病気です。
39度以上の高熱、せき、鼻水、目の充血、特徴的なのが赤い発疹です。
顔から始まって、やがて全身に広がっていきます。
麻疹ウィルスの感染によって引き起こされる感染症なので、
せきやくしゃみなどの飛沫を吸い込む飛沫感染もします。
特に空気感染もするので、新型コロナウイルスによる感染の仕方が似ています。
さらに麻疹は、新型コロナウイルスよりも感染力は強いです。
免疫を持ってない人が感染者の近くにいるだけで90%(パーセントです)以上が感染します。
【健康】感染症予防の外的要因、麻疹が増えている理由について【ハヤシマイル】
麻疹が増えている理由について
日本で麻疹が流行していなかった理由→日本で麻疹の流行が収まっていた背景は、
予防接種のおかげです。
一般的な予防接種は、麻疹・おたふく風邪・風疹の3種混合のMMRワクチンや
麻疹と風疹を予防する2種混合のMRワクチンを2回打ちます。
有効率95%以上と免疫力は一生続きます。
残り5%程度以下の免疫力がない人も、集団の大多数が免疫を持つ事で
集団免疫の状態になるので、麻疹の割合が大きく減少していきました。
しかし、最近は再び増えてきたので医療業界で大問題になっています。
そして麻疹は、重度の合併症を引き起こす事があります。
特に幼児や免疫系が弱っている人は、肺炎や脳炎を起こしやすくなります。
先進国で感染すると、1000人に1人は死亡してしまいます。
さらに妊婦さんが感染すると、流産や早産の原因になります。
つまり、予防接種で感染しないようにしておく事が重要です。
最近の患者急増の理由→主な要因は、海外渡航者です。
イエメンやカザフスタンなどの現在麻疹が流行している国が多くあります。
海外からウィルスが持ち込まれるケースが増えてきました。
さらに、ワクチンの接種率が低下してきた事も原因です。
1歳の時に1回目のワクチンを打ちますが、接種率が95%に達していません。
予防接種を受けさせない親がいる主な要因は、ワクチンを打った後に、
脳炎になった人が報道された事によって心配する親が増えた事です。
しかし、全国の赤ちゃんの95%程度が打っているので、
偶然別の理由で脳炎になる事は十分あり得ます。
特にワクチンを打ってない世代は、要注意です。
1972年09月30日より前に生まれた人は、1度もワクチンを打っていないです。
そしてワクチンを打った人や1990年4月1日以前に生まれた人は、
ワクチンを1回しか打っていないです。
つまり、抗体が足りていない可能性があります。
抗体検査を受ける事によって抗体不十分だった場合は、
大人でもワクチン接種する事を検討しましょう。
このように日本で麻疹が急増している理由は、2023年から
新型コロナウイルス感染拡大の段階的な緩和が大きいです。
つまり、麻疹の感染対策が疎かになっている事です。
主な対策案は、手洗い、うがい、アルコール消毒などです。
日頃の手洗いやワクチンの接種などによって予防する事ができます。
ちなみに予防接種は、医師に相談しましょう。